あるアスペの一生

30歳の失恋をきっかけにアスペルガーとしての過去の人生を否定しようともがき苦しみながら生きている阿呆の一生を書き連ねるブログです。

このブログについて

2018年12月、私は自殺した。

当時34歳の私は、それまでの自分自身のすべての価値観や人生を否定した。

今の私はその亡霊でしかない。

 

このようなブログを書いているので、事実として私の肉体は生きている。

しかしその人格や価値観はずいぶん変わってしまったと思う。

結果的にはそれで良かったのだと思う。

それまでの私は、本当に周りにいた人たちの気持ちというものを一切考えずに生きていたのだから。

少なくとも私は、2015年3月までは周囲の人との関わり方について深く考えずに生きてきた。

今も残念ながらその「神髄」が残っていることがあるが、それでも周囲の人を不快にさせることはかなり減ったのではないかと思う。

 

 私がアスペルガーという言葉を知ったのは22歳のときだった。

その時私は、自分自身がそうかもしれないと思ったが気に留めなかった。

あるきっかけで28歳の時に専門的な検査を受け私はアスペルガーに分類されることを知らされたとき、私はそれを気にしなかった。

だからなんだ、自分は自分なんだと思った。

しかし、私は一人で生きられるほど強くはなかった。

 

アスペルガーでウェブを調べると、アスペルガーの人に対する一般の人の対処法に関する記事が実に多く出てくる。

YouTube のような動画投稿サイトでもそうだ。

それらを見るたびに私は過去の自分自身を思い出し恥ずかしくなり、また過去に迷惑をかけた人たちに申し訳なく思う。

 

しかし、誰か私のような人はこの世の中にいないのだろうか。

アスペルガーを自覚し(自覚せざるを得なくなり)過去の自分自身を否定した人はいないだろうか。

 

匿名であるとはいえ、私がアスペルガーASD)であったことを公表するのは抵抗がある。

それでも、私の体験が誰かの役に立つことはないだろうかと36歳になってから思うようになった。

アスペルガーの自分自身に疑問を思う人や、身近にアスペルガーと思われる人がいて日々迷惑を感じている人に、何か役立つことはないだろうか。

 

役に立つことも立ちそうもないことも、私自身の人生を振り返りながら、このブログに記録していこうと思う。